3Dプリント農園

3Dプリンターでの出力ノウハウを書き留めとくとこ

ELEGOO SaturnSとFEP破れとレジン漏れの話

3Dプリンタを稼働させていてどうしても一定起こったり起こらなかったりするのがFEPフィルムの劣化に伴う穿孔とレジン漏れ。

 

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左上に穴が開いてますね。

 

 

 

いつも漏れる前に替えようとは思うものの、まだイケるまだイケる…と貧乏性を発揮して悲惨な目に遭ってる皆さん、私も漏れなくその一人です。

 

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レジンは漏れてる

 

今回のケースでは幸いにして基板エリアに侵食する事なく天板で納まってました。

拭き取ったものの、液晶保護ガラス上にはフットプリントのごとく固着したレジンが…

 

FEP裏面に接するここ、レジン漏れ直撃エリアが液晶面そのままで、こうしたインシデント発生→即液晶ASSY交換という機種もままあるのですが、幸いELEGOO製プリンタは液晶面の上にガラス層があるのでクリーニングすればリカバリ出来ます。

 

FEPフィルムを注文しつつ、本体のクリーニングをやっていきましょう。

 

 

FEPはELEGOO純正v2.0を注文。

厚み減りつつ剥離性が良くなったのと、発送が巻きじゃなく平になっているので、クーポンも出ててちょっと安いし…とv1.0を買わず2.0を買うのがおすすめです。

 

漏れて固まったレジンの除去ですが、MARS、MARSpro など基本的にはOLFAのスクレーパーでカリカリやってやれば、モース硬度がほぼ同じかガラスの方がやや硬いのでキズもつかず処理出来ます。

ということで今回も同様に進めたところ…

 

 

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あれ?

 

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オイオイオイ

 

 

 

見事引っ掻き傷が…。

 

おかしいな、MARS系だとそんな事も無かったし、スクレーパーの刃も比較的新しくて欠けもなさそう…という事でインターネットの力で調べたところ、どうやらSaturn等はガラスの上に保護フィルムが貼られる仕様になった模様。

(参考:https://satopi72.com/elegoo-saturn-s_2/

 

早速上記blogの知見を参考に、液晶サイズが同じく9.1インチ向けのanycubic製保護フィルムを手配しました。

 

 

次回、液晶保護フィルムチャレンジ、ご期待ください。

 

 

SaturnS買ってハズレ個体に当たった話

冗長性とか考えて5.5インチLCD機を並行して走らせる派だったのですが、先日のAK新作でどうしても平置き直径80mmの出力サイズが必要となり観念してSaturnSを購入したのでした。

 

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いやでかいでかい

箱がキッチン家電のサイズ感

 

中には日本仕様プラグと親の顔よりよく見たいつものサプライセット、そして本体


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プラットフォームは大変でっかいものの端部は薄め

Z=0はMARS系同様の縦横ネジ式

四点留めとかにしないのは特許の関係とかだったりするのかな


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で、今回の問題その1空気清浄機

中身は成形活性炭なのですが


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見事にカビてました。

健康に悪そうな色してる。


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LCDは大丈夫だったんですけど


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こちら問題その2、ビルドプレートもハズレで平面が出てない個体でした…

中心が密着してないのがわかりますでしょうか。

これ、端部が反ってるせいでラフトの厚みが中心だけ薄くなってサポートが生えられない状態なんですね。

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(反ってますな…)

 

ELEGOOさんはサポートちゃんとしてるので、写真添えつつDeepL翻訳したメールをぶん投げたらすぐ返信を貰えました。

交換パーツ送るね!と即対応頂けましたが、国際郵便の一番安いやつで来るので丸1ヶ月は見といた方が良いですね。

 

こういう時は返品してAmazonギフト券返金を選び、その残高でもう一度新しいSaturnSを買い直すのがいちばん手っ取り早いのでおすすめです。

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ちゃんとした個体引ければ枯れた設計な分モノは安定しててとてもよろしいです

おかげでこんなスポークホイールもサポート生やさずこの通り

11/28現在ブラックフライデーで15%オフなのでかなりお値頃感あります。

年の瀬のおもちゃにぜひ。

 

本棚の話

本棚

 

一般的な市販の本棚のけしからんところ

 

○最大公約数的な設計になっているのでどうしても棚板の奥行きが雑誌サイズがちで手前にホコリ溜まりがちどうでもいい物置きがち

 

○可変棚板(横板に鋲を差し込んで位置決めするやつ)の仕様上、棚板は両端のわずかな接触面に乗ってるだけなので本の重さでたわむ

 

○ブックエンドが必要、無いとシリーズ一式取り出した時に雪崩が起きる

 

地震に弱い 突っ張り式は実際あんまり意味がない

 

○大容量をウリにしているものは見た目が犠牲になりがち

 

○天井までビタッと本で埋め尽くせない

 

 

 

それらを解決するために自作した本棚がこれ!!!

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最高!!!!!!

後日作り方を記事にします!

スライド丸鋸さえあれば誰でも作れる!

でも予算ある人はマルゲリータ本棚でオーダーメイドした方が早くて楽できれいだよ!!!!

ELEGOO MARS pro 開けました。

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 実はうちにも来てました。

ELEGOO MARS proくんのAmazon在庫が5月くらいに復活してたので

ついうっかり買っていたのでした。

 

しかし、

昨今のウイルス蔓延によるイベント中止やらなんやらでモチベが下がっており開封しないまま二月近く寝かせてしまっていた始末。

 

 

そんな折、一台目のMARSが湿気からか故障!

USB読み込み途中でエラーを吐いて止まる!

(これもそのうち顛末まとめますね)

開けるっきゃない!

開けるか!

開けていきましょう。

 

無印MARSくんの開梱記事はこちら。めっちゃ良かったので2台買った。

www.3dfarmer.net

 


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開けました。

おめでとうございます。

 

 

緩衝材のスチロールは簡素なただの板状になっていて

無印MARSくんのモナカ型の物より取り出しやすいけど保温材として再利用できないタイプになってますね。やや残念。


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基本的には無印MARSと同じで本体+同梱品の箱という構成です。

あとマニュアルもついてる。


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同梱品一式はこんな感じ。

 

 手袋× 3
レジン切りホルダー× 1
計量カップ×1

アーレンキー大小× 1

六角ドライバー×1

ニッパー×1

予備ネジ×2
金属スクレーパー× 1

プラスチックスクレーパー*×1
レジンストレーナー×10

マスク×3

 

無印MARSと比べるとスクレイパーがちょっと上等なやつになってたり、マスクが剥き身になってたり、余りの樹脂を切るためのプラットフォームホルダーがFDM出力品からインジェクション成形になったりしています。

 

※中国の法規制の関係で6/1出荷分よりマスクが同梱されなくなったとの事。

 こんなとこにもコロナの影響が…。

 

 

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新規に採用された蓋用のゴムカバーが嬉しい。

 

無印MARSだとこの端面が樹脂とかIPAで侵されてベタベタになり

本体側に張り付いてしまうんですよね。

接着された状態なので臭気漏れはないんですけど、毎度カバーを外す時にはちゃめちゃな力業を要求されていたので嬉しいアップデートです。


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ビルドプレートもバージョンアップ。

Z=0調整ネジの径が太くなり、レンチでナメにくくなっています。嬉しい!

プレート表面も良くなっており、NC切削で同心円状のミゾが彫られた形に。

爪切りのヤスリのとこみたいな質感ですね。

 

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無印では240番とかで軽く荒らさないと食いつきが悪かったのですが、コレなら最初からしっかり出てくれそう。

 

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リニアレールもちょっと剛性が上がってます。

トップエンドは相変わらずナシ。

(初期ロットのMARSにはカップリングもトップエンドもあったらしい)


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照射面周辺も形状が変わっており脱臭ファンが右奥に新設。

活性炭フィルター内臓で臭わないよ!というのがウリのようですが

レジン洩れると内部に流れ込んで致命的な事になる危険な穴なので


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即塞いでしまいましょう。

 

ファンのケーブルも抜いてしまいたい所ですが、面倒なので取り急ぎ手前側半分を塞いじゃいました。

液晶の周りもレジン洩れ防止にマスキングテープで覆っておきます。


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筐体裏面からUSBのコネクタが削除され


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前面に来ました。

今回のアップデートの中でも一番嬉しいですね。


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ACアダプタも無印とは異なるタイプの物が同梱されてます。

ケーブルも3ピンなってしまったので、

こういうのとかこういうの用意しておくと吉。

 


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新ACアダプタ
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旧ACアダプタ

 

1A増えて60Wから72W仕様になりました。

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消費電力アップはパラLED化のためですね。

無印に比べると光量強いしムラが少ない気がします。

無印がanycubic grayレジン0.05mmで6~9秒程度の照射時間でしたが

proは4秒くらいでも良さそうかも。

 

 

 安定感があるのでもっぱらコレを愛用してます。

 ELEGOOのレジンは使ったことないのですが、ラベルこそ違えどanycubicのと同じボトルなのでOEMの同等品なのかしら…


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UIもちょっと変わってシンプルなデザインに。
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レジンタンクのクリーニングボタンが実装されたの嬉しいですね。

 

以前は照射面全面サイズの板をモデリングして

それをプリントする事で全面硬化→FEP表面のゴミごと固めて掃除…

という作業をしていましたがproならボタン一発なの楽でありがたい…。

 

そうそう、ELEGOO製品付属のUSBメモリはあんまり安定しないので

 Transcendあたりのやつに置き換えると吉です。

 32GB以上は読まないらしいので8~16GBくらいが良いのでは。

フォーマットはFAT32じゃないと読んでくれないのでこちらもご注意下さい。


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早速旧MARSのファイルでテストするかーと思ったら読み込まないでやんの。

なぜ?

 

調べて試してみたところ、

無印MARSはChituboxの.cbdlp拡張子のスライスデータを読んでたんですが、

proはバージョンアップしたChituboxの.cbtで書き出したファイルしか読んでくれないようです。

無印MARSは何故かphotonSlicerのファイルすら読んでいたのに…なぜ…。

 

cbtで書き出したファイルは無事読んでくれまして今テストプリントを開始しました。出力され次第無印MARSとの比較もしなきゃですね。

 

 

 

近日中にやります。

 

やるぞ!!!!!!

 

 

 

●宣伝

https://turitech.booth.pm/

メガミデバイスの3Dプリント出力品カスタムパーツをBoothで販売中です。

ありがたいことに結構好評で、売上は漏れなくレジン代にさせて頂いてます。

メガミユーザーさんはぜひぜひ

 

ぜひ!!!!!

 

 

 

廉価3DプリンタのELEGOO MARS2台目買っちゃったんですよ

イベント前で量産力が足りない…追加で3Dプリンタを買うか…?

いやそんなまさか…とAmazonを睨んでたら

 

格安金属VATだったりFEPフィルム張り済樹脂VATだったりで

全国の3Dプリント農家のハートを射抜いた

ELEGOOのMARSがタイムセールで2万7千円だったので

2台目のMARS買っちゃった。

 

無印Photonのアップデート版みたいな機種なんですが、

ビルドプレートを支えるシャフト部分にサスが入ってて

Z=0のキャリブレーションが楽だったりかゆい所に手が届くいい子なんですよこの子。

 

出力もPhotonと遜色ないです。

LCDやVATが共通規格なのでアップデートコピー的なやつなのかな。

出力サイズが縦横高さそれぞれ若干Photonより大きいのがチャームポイント。

 

せっかく綺麗なELEGOO MARSが届いたので購入検討中の方に向けて開封記事やっていきます。

 

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 商品箱のままAmazonから送られてきます。

大きめの宅配BOXならギリ入る感じ。

 

 

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Photonの箱は天面が開くタイプだったんで取り出しに苦労したんですが

ELEGOOは側面が開くのでめっちゃ楽ですね。

定番の白いウレタン緩衝材で挟まれてます。

このウレタン緩衝材ですが、捨てずに底面部分?の壁だけを破壊しておくと

MARS本体に被せる保温&防音カバーになるので取っておいてもいいかも。

 

最近はweb見てね!ってカードが入ってるだけの3Dプリンタも多いですが、

一応紙の説明書が同梱されてるのもユーザーフレンドリーですね。


 

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本体とアクセサリ一式が入った箱と説明書が入ってます。

本体はラップ巻き。

 

 

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ラップ剥がしてこんな感じ。

カバーはすぽっと被せるタイプです。

端面にパッキン的なものがあったりするわけではないので

密閉と言うより紫外線対策で被せてるだけになります。

 

 

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ツールセットの中には

 

ニッパー×1

ヘックスドライバー×1

アーレンキー大小×1

計量カップ x1

マスクx 3

手袋 x 3

レジンストレーナx10

スクレーパー x1

USBメモリ×1

ACアダプタx 1  

ABS製?レジン切り斜めがけホルダー×1

 

が入ってます。

マスクが防塵仕様っぽいちょっといいやつで驚くなど。

Thingverseでよく見るレジン切る為にプラットフォームを斜めに吊るすアダプタが

同梱されてるのも嬉しい感じ。

全体的に気が利いてる印象あります。

 

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Photon互換のLCDを格安で出しているとはいえレジン漏れは怖いので

一応おまじないとして筐体とガラス面の隙間をマスキングテープで埋めときましょう。

 

出力空間内にファンが無いのでレジンが硬化反応してる際に発生する臭いが

外に排出される事がないのも個人的には嬉しいポイント。

Photonとかshuffle4kにあるあのファンってなんの為に付いてるんでしょうね。

冷却でもないだろうし。

 


ELEGOO MARS ビルドプレートのサスペンション構造

 

動画撮っちゃうくらい嬉しかったサス。

デフォでサスペンション&ボールジョイントなので

Zaxsizでビルドプレートをおろして底面がFEP面に触れたら

程よくサスが沈む程度に追加で2~3mmおろしてあげれば完全密着するという楽さ。

 

えらい。

楽なのはとても大事。

 

ビルドプレート裏面は念の為120番くらいのサンドペーパーで荒らしてあげると

落下の心配が減るのでこれもおまじないとしてやっておくと良いです。

 

 

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Z=0合わせたら縦横2箇所のネジを締めて固定してメニューからZ=0登録してあげます。

この際、多少ビルドプレートがずれる事があるので右手はアーレンキーつまみつつ、

左手でビルドプレートをFEP面に押し付けてあげると良いですね。

 

二回目以降はネジ緩めてZ=0のホームポジションボタン押してあげれば

勝手にZ=0の高さでプラットフォームが接地するので(サスがゆるく沈み込むので)

あとはプラットフォームを手で押し付けながらネジ締めてあげればOKです。

超らくちん。

 

というか初回からこの方法でよさげ。

プログラムに登録されたZ=0の高さにハードウェア側で合わせてあげる感じで…。

Z=0ボタンの存在意義とは…?

 

ビルドプレートがシャフトを中心に軸回転しちゃうけどあんまり気にしなくていいです。

 底面が完全密着してれば多少回転してても出力には影響ないです。

 

あ、そうそう

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筐体設計と基盤の関係か、USBの差込口が本体背面側でちょっとアクセス悪くて面倒なので

 

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L字のUSB延長ケーブルを買っておくとめちゃめちゃ便利です。

 これ2本セットで安くて布ケーブルだったのでおすすめ。

左出しセットだとPhotonにも使えるので2台持ちの人もぜひ。

 

樹脂は汎用のものならだいたい使えます。

ワンハオのレジンでもAnycubicのレジンでもOKOK。

切削性とそこそこの粘り、色、コストなど加味して

うちはAnycubicのグレーを愛用してます。

 

あとはstlデータをスライサーソフトのChituBOXに放り込んで

出てきたファイルをUSBに書き込んでプリントかけて一晩寝て起きたら

 

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 こんな塩梅で出力品が手に入ります。

ここが21世紀だ。

 

最新版のChiTuBOXにはELEGOO MARS用のパラメータが標準で用意されているので

設定周りもらくらくです。

 

個人的な好みだとボトムレイヤー12層くらいにして照射70secくらいにしてあげると

プラットフォームへの食いつきがガチガチになって大物出す時でも落下し辛い気がします。

尚、上の写真の出力品は0.1mmピッチですが

スペック上は0.01mmまでいけるという事になってます。

あんまレイヤー細かくしても太ったり落下の確立上がったりFEP傷んだりあるのでそこは各自突き詰めて知見を共有していきましょうぜひ。

 

twitter

知見を得たらぜひTwitterで教えて下さい。

お便り待ってます。

 

ちなみにFEPに関しては

ELEGOOからフィルム張り済みの樹脂VAT4つで3000円とかいう

あたまのおかしい製品が出ているのでこちらもオススメ。

 

 

一般的なFEPフィルム4枚買うより安いってどういうこと?

人類はついにFEP張りから開放されたのか…?

 

使ってみましたが全然問題ないので

今あるFEPの在庫がなくなったらコレを使い捨てていくのも視野に入れてます。

尚、以前記事を書いた金属VAT同様にPhotonと完全互換なのでPhotonユーザーの方もぜひ。

 

www.3dfarmer.net

 

イベント前とかのバックアップとして持っといても損はないと思います。

3000円だし。

 

 

そんなこんなで3万前後ならめっちゃ買いだし楽しく使えると思うので

興味ある人はELEGOO MARS買っちゃった方がいいですよという記事でした。

 

別にELEGOO社からはお金とか貰ってないです。

割とマジで3万円以下で買えるプロダクトとして感動したので書いたよ。

迷ってるなら買っちゃった方がいいです。

おすすめ。

 

 

VATとLCDと電圧の話

ドメイン設定とか色々やってました。

 https://www.3dfarmer.net/になったよ。

 

さて、VATとLCDとELEGOO MARSの話。

 

www.3dfarmer.net

 

前回記事で中身を広げたELEGOO MARSくん用VATですが

本当にそのままPhotonくんに使えました。

 

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無加工でぴったり

 

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出力もなんら問題なく

 

超お得商品ですよこれは。

ELEGOO MARSユーザだけでなくAnycubicPhotonユーザにもおすすめ。

 

同様のコンポーネントをPhoton純正で揃えようとすると

VAT2個とFEPフィルム4枚なので合計1万6千円くらいかかる事になります。

3割以下で手に入っちゃうのでELEGOO MARSユーザだけでなく

Photonユーザにとってもはちゃめちゃにお買い得ですね。買った方がいい。

 

どうやらLCDも共有出来るという事で

MARSPhotonは実質同型機というか従兄弟というか。

 

これだけパーツ共有出来るならスペアパーツをストックするコスト下がるし

イベントも近いし量産力欲しいしじゃあ買っちゃうか…って勢いで

 

 買っちゃった。

こちらも開封記事を書きたいところ。

2倍の量産力!

 

 

3Dプリンタと電圧の話。

 

FEPが傷んでるわけでもなく

停電したわけでもないのにジャギジャギの出力品が出てきちゃう事がありまして。

 

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こういうの

 

最近頻発していたのでLCDの故障かな?とVAT外してテスト照射したところ

LCDマスクの黒みは薄いものの抜けはなく、UVライトがチラついている…?という症状。

 

お外は台風。

よもや電圧不足…?

確かに過去同様のトラブルが発生した際も

洗濯乾燥機や浴室乾燥機をぶん回していたような…。

 

台風が去ってからは普通に出たので

安定化電源の導入を視野に入れつつ様子見…。

 

あるいは内蔵ラズパイ側の熱暴走とかスライスデータ、

USBのエラーだったりもするのかしら。

 

たまーに発生するものの明確な理由は未だ不明なので

もし知見をお持ちの方はコメントとかTwitterでレスとかくれると嬉しいです。

 

 

 

 

 

 

 

ELEGOO MARS用交換VATがきた

 

turitech000.hatenablog.jp

前回の続きのような記事です。

 

 

 昨日ポチって

今日届きました。

物流パワーを感じる。

 

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ELEGOO MARS用として売られているFEP&VATセットです

 

箱持った感じだと結構重たいですね。

よくあるA4コピー用紙の束くらいのサイズ感なので

宅配BOXには入る大きさ。

修羅場中にFEPが破れても受け取れて安心。

 

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開封してまずFEPフィルム。

4枚入ってます。

Anycubicの純正FEPが国内流通価格一枚1500~2000円として

ELEGOO MARS用のこの交換VATセットは5千円ちょいで販売されているので

もうこれだけで値段分の価値ありますね。

気持ちAnycubicより厚みがある気がするのでマイクロメーターで測ってみたいところ。

 

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VATはアルミ製?でバキューム成形のフタがついてます。

耐溶剤性とか考えるとPPとかなのかな。

手触り的にはPETっぽい気もする。

保持は結構キツめで風が吹いても取れたりはしなさそう。

 

VAT底面=FEP裏面なのですが、この蓋使ってればスタッキングも出来るのかな。

でも、不意にレジンとか付着させちゃいそうだしFDM機でスタッキング用の

ホルダーというか棚みたいなの作った方が良さげですね。

その手の分野はChironの出番。

今度作ります。

 

センチュリー 裸族のビキニ HDD用スタンドキット CRBK2

センチュリー 裸族のビキニ HDD用スタンドキット CRBK2

 

 こういう感じのスタッキング用スペーサーをつくりたいところ。

完成したらstlでも公開しよう。

 

 

 

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中身一式。

 

・VAT×2

・VAT蓋×2

ニトリル手袋×12

・個包装の使い捨てマスク×6

・VAT2個分のネジ

・大小2本のアーレンキー

 

アーレンキーは長い方のお尻がボールポイントでした。

 

淡い期待を抱いてましたがFEPフィルムは張られてなかった。

世の中そんなに甘くないですね。

 

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フィルムの固定具はこんな感じ。

ネジ径も構造も殆どPhotonと同じすね。

廉価3DプリンタのVATでよく聞くエッジ部分の処理が甘くてバリが立ってて

フィルム締めたらそこから切れてしまった…みたいな事はなさそう。

 

 Photonの純正VATとほぼ同額でVAT2個ついてフィルム4枚同梱って考えると

かなりお買い得な印象を受けます。

 

取り急ぎ開けちゃったので

今夜にでもFEP張ってPhotonで出力テストしてみます。

フィルムの性能もAnycubic純正とちょっと違ったりするのかな。

どうかな。

 

 

 

 

FEPフィルムの話

SLA式やLCD式の3Dプリンターを使う人がおそらく一番嫌いな作業。

 

たぶんFEPフィルムの張替えだと思うんですよね。

ご多分に漏れずわたしも嫌いなんすけど。

FEPフィルムの張替え。

 

作業中の傷にも気を使うし全体のテンションが均等になるように気を使うし

露光側にレジンとかゴミとか付かないように気を使うし

国内流通のFEPフィルムは結構いい値段するし。

けど、思いも寄らないタイミングでサクっと穴があくわけじゃないですか。

ほんとやだ。

 

寝て起きてPhotonの筐体覗いたら

FEPが破れてズタズタの成形品がプラットフォームからぶら下がってて

しょんぼりしたばかりの今朝だったりもしまして。

 

(あとで写真貼ります)

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(2019/10/09 19:00追記 貼りました。)

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FEPが傷むと上手に剥離出来ないままこんな感じでメシャメシャの出力物がぶら下がることに)

なんでもない時期ならしぶしぶ張り替えるだけですが、

イベント前とか修羅場ってる時期だと割と致命傷になるタイムロスですよね。

こういう時もう一台VATが控えててくれると嬉しいんだけど

換えのVAT持ってなかったねってことで

 先日ELGOO MARS購入を検討してた時に見つけた

これをポチってみました。

金属レジンタンク2個とFEPフィルム4枚で5000円ちょいはかなりの破格なのでは…?

 

(Photon用のAnycubic純正FEPフィルムだと国内相場1枚2000円くらいするし)

 

ELEGOO MARSくんとPhotonくんで共有出来るんですって。 

ほんとに?

 

届いたら記事にしようと思います。

FEP張った状態で送ってきてくれたらいいなー そんなに甘くはないかなー。

 

 

 

 

3Dプリント農家のメモ書きをやっていきます

Twitterに書き散らすだけだと自分でも忘れちゃいそうなので

備忘録兼ノウハウ共有な感じでちょこちょこっと書いていこうと思います。

 

使用中の機材についてですが、

 

現在の主力はLCD機のAnycubic Photonに社外パーツのEasy Z=0を組み込んだものを一台。

 

 

 FDM機として400*400*450の大型プリンタAnycubic Chironを一台。

 

 

 

Photonで量産中に試作が出したいなーって用途でELEGOO MARSを一台運用しています。

 

書き溜めたメモがトラブルにぶち当たってググった人の助けになったらいいよね。

そんな感じで。

 

 

普段はTwitterにいます。

 

鶴居技研という名義でイベントに出展とかもしているのでなにとぞ。

通販もあるよ。

https://turitech.booth.pm/